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点数ではなく、「信頼」でお店を見つけるーRetty赤松朝子が語る、人と人でつながる食の世界

点数ではなく、「信頼」でお店を見つけるーRetty赤松朝子が語る、人と人でつながる食の世界

公開日:2026.03.17

更新日:2026.03.09

「この店、絶対好きだと思う。」

そんな一言で、人生の一皿に出会った経験はないだろうか。
食の世界において、本当に信頼できる情報とは、案外そんな“人づての言葉”なのかもしれない。

実名型グルメサービス「Retty」は、まさにその発想から生まれた。
点数評価ではなく、「あの人が薦める店」という信頼を軸に、飲食店とユーザーをつなぐ仕組みだ。

Retty株式会社 執行役員 セールス部門長の 赤松朝子氏は、こう語る。

「Rettyは、点数をつけないグルメサービスなんです。
代わりに、“誰が薦めているか”という信頼をベースに、食の情報を届けています。」

点数ではなく「人」を信じる

従来のグルメサイトの多くは、星の数や点数で店を評価する仕組みを採用している。

もちろん、それはひとつの指標としては便利だ。
だが赤松氏は、その仕組みだけでは見えない店があると言う。

「数字で評価すると、どうしても“平均化”が起きます。でも本来、食の好みって人それぞれですよね。」

例えば、自分の味覚と似ている友人。いつも店選びが上手な同僚。

そんな人のおすすめなら、自然と信頼できる。

Rettyは、その“人の信頼”をデータ化したサービスだ。

「“この人が好きな店なら、きっと美味しい”。そう思える関係性が、Rettyの根幹なんです。」

この仕組みによって、他のグルメサービスでは埋もれてしまう店が、光を当てられることも多い。

例えば、駅から少し離れた場所にある店。
看板も控えめで、広告も出していない店。

そうした“知る人ぞ知る名店”が、人のつながりによって広がっていく。

「立地が悪くても、本当に良い店は評価される。それは飲食店にとって、とてもありがたい仕組みだと思っています。」

店が本当にやるべき仕事とは

Rettyはユーザー向けサービスとして知られているが、飲食店側への支援にも力を入れている。

飲食店の現場では、今やデジタル業務が増え続けている。

Googleマップ対策。
SNS発信。
ウェブサイト制作。
口コミ管理。

本来は料理や接客に集中したいはずの店主が、マーケティング担当のような仕事まで抱えているのが現状だ。

「飲食店の方は、本当に忙しい。仕込み、営業、片付け。その合間にデジタル施策までやるのは、正直大変です。」

Rettyは、そうした課題を解決するため、Google検索での上位露出、MEO対策やサイト制作などのデジタル販促をワンストップで提供している。

しかも、できるだけ低コストで。月額を最低限抑えて、ネット予約成立の従量手数料も頂かない。

「私たちがやりたいのは、飲食店が“本来の仕事”に集中できる環境を作ることなんです。」

本来の仕事とは何か。

美味しい料理を作ること。
心地よいサービスを届けること。

食の体験を磨くことだ。

「そこに時間を使ってほしい。デジタルの部分は、私たちが支える。そんな関係性が理想ですね。」

AI時代だからこそ、人の信頼

現在、AIによる情報検索は急速に進化している。
グルメ情報も、いずれAIが最適解を出す時代になるだろう。

だが赤松氏は、その時代だからこそ“人の信頼”の価値はむしろ高まると考えている。

「AIは便利ですが、“この人のおすすめなら行きたい”という感情は作れません。」

食は、文化であり、体験であり、人の記憶だ。

誰と食べたか。
誰に薦められたか。

その背景があるからこそ、一皿は特別な意味を持つ。

「Rettyは、ユーザーのHappyを起点にサービスを作っています。
AIが進む時代だからこそ、人のつながりは大きな価値になると思っています。」

食団連は「業界のドリームチーム」

Rettyは、食団連にも参画している。

赤松氏は、食団連を単なるビジネスネットワークとは考えていない。

「食団連は、業界の“ドリームチーム”だと思っています。」

飲食店、支援企業、メディア、IT企業。
多様なプレイヤーが集まり、業界課題に向き合う場。

それぞれが現場を知り、それぞれの専門性を持っている。

「今、飲食業界にどんなサービスが必要なのか。
それを一番理解しているのが、食団連という組織だと思うんです。」

さらに、食団連にはもう一つの役割がある。

それは、業界の声を社会に届けること。

「企業が個別に声を上げても、限界があります。
でも、食団連として集まれば大きな力になる。
政府への提言も含めて、業界全体を前に進める存在だと思っていますし、私たちもその力の一部となれると考えています。」

食の未来を、人でつなぐ

Rettyが描く未来はシンプルだ。

ユーザーさんは、自分に合った店に出会える。
飲食店は、本当に大切な仕事に集中できる。

その結果、食の体験は豊かになる。

「食って、人生を豊かにするものだと思うんです。」

友人との時間。
家族との食卓。
旅先で出会う一皿。

そのすべてを支えるのが、飲食店だ。

「だからこそ、飲食業界が元気でいてほしい。」

Rettyは、人と人の信頼を起点に、食の世界をつないでいく。

点数では測れない価値が、そこには確かにある。


インタビュー協力
赤松 朝子さん
Retty株式会社 執行役員 セールス部門長

サービス紹介サイト : https://omise.retty.me/



Writer /

記事担当ライター