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【調査結果】特定技能「外食業」受入停止、地方の雇用事業者の44%に中程度以上の影響

2026年10月09日

【調査結果】特定技能「外食業」受入停止、地方の雇用事業者の44%に中程度以上の影響

― 特定技能1号の雇用層では、地方圏の44.3%が「中くらい以上」の事業影響 ―

一般社団法人 日本飲食団体連合会(所在地:東京都千代田区、代表理事:佐藤裕久、以下「食団連」)は、特定技能1号「外食業」の受入停止に関する飲食業界実態調査を実施し、全国40都道府県の飲食事業者から588件の回答を集計しました。調査では、全回答で中くらい以上の事業影響を受けた割合は19.0%にとどまる一方、特定技能1号を雇用する地方圏の事業者では44.3%に達し、影響が特定の層に集中していることが分かりました。また、73.3%が「突然の停止は大きなリスク」と回答しました。

調査の背景|地域の平均では見えない影響を可視化

特定技能1号「外食業」の受入停止措置は、2026年3月27日に発表され、4月13日に施行されました。食団連では、受入停止の影響がどの地域・どの事業者に集中しているかを把握するため、公式LINEを通じて飲食事業者を対象に本調査を実施しました。本調査では、大都市圏と地方圏、特定技能1号の雇用の有無を組み合わせて分析しています。

調査結果1|特定技能の雇用層では、地方圏の影響が大きい

受入停止が事業計画に与えた影響を尋ねたところ、全回答588件のうち「中くらい以上の影響」は19.0%(112件)、「ほぼ影響なし」「影響なし」は計59.0%(347件)でした。全回答を地域別に見ても、大都市圏20.3%、地方圏18.0%と大きな差はありません。

一方、特定技能1号(外食業)を雇用している216件に限ると、「中くらい以上の影響」は39.4%(85件)に上がりました。地域別では、地方圏が44.3%(39/88件)、大都市圏が35.9%(46/128件)となり、地方圏の利用事業者で影響が大きいことが分かります。また、同じ雇用層の50.9%(110/216件)が「採る予定だった特定技能1号が採れなくなった」と回答しました。

食団連_特定技能外食業_メディア向け資料01.pdf

※「中くらい以上の影響」は、「中くらいの影響(出店延期や営業時間の見直しが必要)」「大きい影響(店の存続に深刻な不安)」「致命的(事業の継続が難しい)」の合計です。

中くらい以上の事業影響を示す棒グラフ。特定技能1号の雇用層では地方圏が44.3%で大都市圏を上回る

図1 特定技能1号の雇用層では、地方圏の44.3%が中くらい以上の事業影響

出典:食団連『特定技能1号「外食業」受入停止に関する飲食業界実態調査』(2026年9月、n=588)

調査結果2|地方圏では、日本人・外国人とも採用が難しい

日本人スタッフを「やや採りにくい」「とても採りにくい」と答えた割合は、地方圏で43.8%(139/317件)、大都市圏で34.7%(94/271件)でした。外国人スタッフについても、地方圏28.4%(90件)、大都市圏8.1%(22件)と、地方圏で高い結果となりました。地方圏では、国内採用だけで人手を補うことも難しい状況がうかがえます。

また、「時給を上げても構造的に採用は解決しない」と考える回答は66.8%(393件)、「行政手続きの負担が大きい」は70.1%(412件)でした。賃上げだけでは解決しにくい課題があることが示されています。

日本人・外国人を採りにくいと答えた割合の棒グラフ。どちらも地方圏が大都市圏より高い

図2 日本人・外国人を「採りにくい」と答えた割合(大都市圏・地方圏)

出典:食団連『特定技能1号「外食業」受入停止に関する飲食業界実態調査』(2026年9月、n=588)

調査結果3|73.3%が「突然の停止は大きなリスク」

「突然の停止は大きなリスク」との設問には、「とてもそう思う」44.4%、「そう思う」28.9%となり、合計73.3%(431件)が肯定しました。一方で、24.1%(142件)は本調査で初めて停止措置を知ったと回答しており、制度変更の情報が現場に十分届いていない可能性もうかがえます。

受入上限の拡大については、肯定が53.1%(312件)、中立が37.8%(222件)、否定が9.2%(54件)でした。地域別では、肯定は大都市圏60.5%、地方圏46.7%でした。地方への配分制度ができた場合の影響については、特定技能1号を雇用する事業者のうち、地方圏の70.5%がプラスと評価した一方、大都市圏では28.1%にとどまり、都市の枠が減ることへの懸念も見られます。

受入上限の拡大への意見を示す帯グラフ。肯定は大都市圏60.5%、地方圏46.7%

図3 受入上限の拡大に関する意見(大都市圏・地方圏別)

出典:食団連『特定技能1号「外食業」受入停止に関する飲食業界実態調査』(2026年9月、n=588)

調査結果4|特定技能の活用は「拡大・維持」が56.6%

今後の特定技能の活用方針は、「活用を広げたい」32.3%、「今のまま維持したい」24.3%となり、合計56.6%(333件)でした。外国人を現在雇っていない268件でも、48.9%(131件)が3年後には外国人の確保が必要と回答しています。

受入上限が据え置かれた場合の3年後の経営については、「採用を強化して対応(賃上げ・チャネル拡大など)」40.3%、「出店ペースを抑える・既存店を見直す」27.6%と、出店計画への影響を見込む声も一定数ありました。

今後の特定技能の活用方針の円グラフ。拡大と維持の合計は56.6%

図4 今後の特定技能の活用方針

出典:食団連『特定技能1号「外食業」受入停止に関する飲食業界実態調査』(2026年9月、n=588)

取材・詳細集計のご相談について

回答者のうち263件(44.7%)が、個別取材・ヒアリングを「検討してもよい」と回答しています。地域・業態を指定した取材や、集計条件・分析方法の確認をご希望の報道関係者の方は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

食団連_特定技能外食業_メディア向け資料01.pdf

調査概要

調査名:特定技能1号「外食業」受入停止に関する飲食業界実態調査
実施主体:一般社団法人 日本飲食団体連合会
調査時期:2026年7月27日~9月1日(2026年9月11日取得データ)
調査方法:公式LINEを通じたアンケート(任意回答)
対象:飲食事業者(経営者・役員が83.5%)
有効回答数:588件(40都道府県)
地域区分:主な店舗がある街の規模の自己申告。「大都市」271件を大都市圏、「中くらいの市」181件と「小さな市・町・村」136件を地方圏として集計

留意事項:任意回答であり、無作為抽出による調査ではありません。全国推計や因果関係を示すものではありません。1回答を1件として集計しており、企業数・店舗数ではありません。回答者の52.2%は居酒屋・バル・ダイニングです。構成比は端数処理により合計が100%にならない場合があります。

一般社団法人 日本飲食団体連合会(食団連)について

日本の飲食企業や専門店など、飲食業に関わる団体・企業等から構成される連合団体です。日本の食文化を未来につなぐとともに、食産業の発展、食に関わる従事者の社会的地位向上に寄与することを目的に、政策提言、業界DX支援、データ利活用推進、外食文化の発信等に取り組んでいます。

団体名:一般社団法人 日本飲食団体連合会
代表者:代表理事 佐藤裕久
会員構成:加盟団体・企業69団体/オフィシャルパートナー85社(2026年6月時点)
所在地:東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー11階 株式会社ぐるなび内
URL:公式サイト

本件に関するお問い合わせ先

一般社団法人 日本飲食団体連合会
事務局 広報担当:鈴木・中西・上田
Mail:ml_PR@shokudanren.jp

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